「2015年10月」アーカイブ

NTT労組退職者の「語り継ぐ戦争」

 NTT労組退職者の会北九州地域協議会の総会が開催されましたので、会員である私も参加させていただきました。

 その総会で紹介がありましたが、NTT労組退職者の会福岡県支部協議会では、このほど戦後70周年証言集「伝言―戦争体験を語り継ぐ」を発行されました。

 85歳以上の会員の中から、寄稿や聞き取りによって証言してもらい作成したものです。

 フィリピンのジャングルを食糧もなくさまよって、辛くも生きて帰ってきた人、残虐行為を働く日本兵に怯えながら「生き地獄」を経験した人、機銃掃射と焼夷弾爆撃の中を逃げまどった人、飢えとマラリアに苦しみ、戦友の靴の皮を煮詰めてしゃぶる幽鬼さながらの経験をした人、目の前の爆撃で亡くなった級友の肉片を見なければならなかった人などなど、いずれも実際に体験した人しか語ることのできない真に迫る内容となっています。

 この中では、実に多くの方々が「戦争とは二度と繰り返してはならない。」「自分のような経験をさせてはいけない」と締めくくっておられます。「安倍さん、あなたが(戦争に)行きなさい」とも。

 悲惨な戦争体験者だからこそ、平和が脅かされるのではないかとの強い危機感を、先輩方がお持ちであることを、私たちは真摯に受け止める必要があるのだと思います。

この間の、安保法制反対の取り組みでも、退職者の会の先輩方は、どなたも強い危機感を持って各行動にご参加だったことを、私も共感を持って受けとめさせていただきました。

総会では、村田忠照会長が「先輩方のご努力もあり、本会員は1000人をこえた。いまは高齢者の暮らしや平和がおびやかされており、安心して暮らせる社会とはなっていない。今後も、様々な課題に会員が一丸になって取り組もう」と力強く挨拶されていました。 (写真は証言集の表紙)

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山田緑地が開園20周年

北九州市が誇る自然環境型都市公園「山田緑地」が開園20周年を迎え、10月25日に記念式典や記念コンサートなどのイベントが行われました。私も同園の開園前から関わってきた一人として喜んで出かけました。

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式典では、横矢市建設局長とともに、私にもご挨拶の機会までいただきましたので、下段の要旨で感謝と期待を述べさせていただきました。

 

記念コンサートは「SION」の皆さんによる演奏。

クラシックから映画音楽まで楽しいすばらしい演奏でした。

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その後は、環境をテーマとしたオリジナル作品「グリーンオペラ・菜の花のおはなし」のステージ。

ソリスト3人の歌声が、森の家に響き渡り、子どもさんを連れたご家族をはじめ、会場の多くの方々を魅了しました。

私は、同オペラを何回か聞く機会がありましたが、ログハウス森の家で聞くオペラも良いものだと感じましたし、山田緑地の施設の活用法も幅が広がるのではないかと感じました。

オペラの中の曲では、私は野見山さんが歌う「はなちゃんは行く」が結構好きでして、またお母さん役の白川さんの「いただきます」の曲も良いなと思います。渡辺さんの響くバリトンも。

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まだお聞きでない皆さまには機会がありましたら是非楽しんでいただければと思います。

この日は、この他にも、日本野鳥の会報告やスポーツ鬼ごっこ等様々なイベントが行われ、一日で1100人を超える入場者があったそうです。

この日の模様は、FBの方にも少し載せています。ご参照ください。

 

(世良ご祝辞要旨)

「開園20周年を、心よりお喜び申し上げます。

山田緑地は、旧陸軍山田弾薬庫跡地345ヘクタールが米軍接収後、国に移管され、これを三分割して143ヘクタールという広大な土地が北九州市に払い下げられて開園したという経緯を持っています。

 

当時はまだ、ここをどのようにするのかの方針が定まっておらず、一番有力な計画は、ここから恐竜ディプロミスタスの化石が発見されたことから、ここに自然史博物館やキャンプ場を整備するという計画でした。

その計画が消えた後も、市立大学を持ってくるとか、大規模な都市公園として整備するなどがありましたが、こうした中で、手つかずの里山を残す山田緑地を自然教育園として整備してほしいと、たちあがっていただいたのが、福岡の自然を守る会、日本野鳥の会北九州支部、福岡県自然観察指導員連絡協議会、北九州植物友の会、女性植物友の会、北九州蛇族愛好会をはじめ、多くの市民の皆さんでした。

こうした力強い市民の皆さんの後押しと、市の英断によって「30世紀の森づくり」を掲げる山田緑地を整備することとなり、平成7年に開園することとなりました。

この間の関係者の皆様のご努力に改めて感謝申し上げたいと思います。

 

開園から、すでに20年、長く手つかずで残されてきた北九州市の里山として山田緑地は、人々が癒しを求めている時代にあって、益々貴重な財産としてその重要性を増してくるものと思います。

しかし、その貴重な山田緑地を、今後、どのように生かし保存活用していくのか、改めて市民の皆様と検討しながら、さらにこの価値を高めていけるのか、工夫や整備も必要だという気がしています。

北九州市の主体的努力と、市民の利用をつうじた関心の高まりが求められており、この点で、市をはじめ関係者のさらなるご努力をお願いしたいと思います。」

櫓山荘子ども俳句大会表彰式

今年も「櫓山荘子ども俳句大会」の表彰式が、小倉北区中井浜の櫓山荘公園で行われ、私も参加しました。

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この大会は、近代女性俳句の源流となった杉田久女・橋本多佳子の業績を記念し、子どもたちに俳句づくりをとおして自然や季節にふれあい感動を表現してほしいと平成17年にはじまりました。

11回目となった今年は、小学校26校、中学校16校、特別支援学校2校から、一人1句、計4289句の投稿がありました。

 

今年の大賞は企救特別支援学校中学部3年生の中野翔太くんが受賞。作品は「鹿の子を見おろす金剛力士かな」でした。

きっと修学旅行で奈良などに行った時の光景を詠んだものなのでしょうね。

今回受賞した子どもたちの句で、私が好きなのは杉田久女賞に輝いた「平尾台 夏の夜空は 万華鏡」(長尾小学校5年生の作品)の句。久女にふさわしい色彩感のある句だと思います。

また、秀作では「ヨーヨーのふうせんごしの水の冷たさ」(足立中学校3年生の作品)という句が気に入りました。山田小学校6年生の「妹をだくとベタベタ夏が来た」とうのも可愛い。

こんな子どもたちの楽しい投句から特別賞10句、秀作36句が選ばれ、受賞者は、久女・多佳子が出会ったゆかりの地・櫓山荘公園で、それぞれ表彰を受けました。(写真は、表彰式の模様)

 

表彰式には、北橋健治市長も参加したほか、消防音楽隊がディズニーメドレーなどの記念演奏を行い、表彰式に花を添えてくれました。

 

実行委員会を構成する団体でもある久女多佳子の会(柿本和夫会長)では、この櫓山荘子ども俳句大会の開催を支援してきたほか、北九州市の生んだ天才女性俳人・杉田久女を顕彰する様々な活動を続けています。

先日開催された同会の総会では、来年が杉田久女の生誕125年没後70年となるため、記念行事を実施することを確認しました。

具体的内容は今後検討していくこととしていますが、多くの市民の皆様に、久女の業績を知っていただく機会にしたいと張り切っています。

杉田久女の業績や久女の会については、ホームページもご参照ください。 

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