「過去のノート: 2007年6月」アーカイブ

北橋予算案が可決!6月市議会終わる

北九州市議会は最終日の今日本会議を開き、北橋市長が提案していた平成19年度予算案などを賛成多数で可決しました。「人にやさしい元気なまち」をめざす北橋市長の公約がいよいよ実現にむけてスタートすることになります。
予算案への反対は予想どおり共産党だけでした。その反対討論では、北橋市長の態度が場当たり的だとか不明確だとか、予算案が前市長のそれと変わらないなどとさんざんおっしゃった後「乳幼児医療費無料化や少人数学級、中学校給食、障害者小規模作業所助成の実現など新たな流れも生まれている」など、予算案を評価するかのような発言もありました。そのとおり、これまでの市政では実現できなかったことを北橋市政は実現しようとしているのです。「だったらそれをちゃんと評価してくれればいいじゃないか」と私は言いたくなりました。
「でも、十分じゃないから反対」とおっしゃるのでしょうか?市民の強い要望といえども、全てをそう一気に実現できるはずがないではありませんか。
これがだめだとおっしゃるのなら、では具体的にどのような予算編成を行えばいいのでしょう。そもそも市長選挙で、予算と財源、期限を明示したマニフェストを発表したのは北橋候補だけでした。財源をどのように確保して、どのような事業を実施するのか枠組みを示さないでおいといて、けしからんと批判するだけなら何と気楽なことでしょうね。 
ところで市長選挙の折、自民・公明両党が推薦した候補者さんはテレビ討論で「私は財政の専門家だ。北橋さんのマニフェストでは予算編成は出来ない。」とおっしゃっていました。それは(意図的にかどうかは別にして)かなり誤解による批判であったと思いますが、その指摘が間違いであったことも今回の予算案で示されました。もちろん北九州市議会の会派の皆さんは、それを理解して下さって賛成いただいたものであり、賢明なるご判断に心より敬意を表したいと思います。
まずは19年度予算案は可決されました。これから北橋市長はその執行にあたりつつ、すぐに20年度予算編成作業に入ることになります。同時に、むこう10年程度を見通した市の基本構想を策定する作業にも入ることになり、忙しくも大事な時期に入る訳です。市長にはぜひがんばっていただきたいと思いますし、私たちもさらに研鑽をつんで、北九州の未来を明るいものにできるよう大いに論議を交わしていきたいと思っているところです。

19年度予算案特別委員会で可決!

5日間にわたって分科会で予算案の審議をしてきた市議会予算特別委員会は、今日全体会を開き、平成19年度北九州市予算案を賛成多数で可決しました。
私たちの会派市民の風はもちろん、社民さん、自民市民クラブのほか、公明党さんそして「野党宣言」をされていた自民党さんも賛成。反対は共産党だけでした。
市民の支持をうけて当選した北橋健治市長が、公約にもとづいて編成し提案したハートフル予算案を市議会の大多数の議員が支持したことになります。この結果、明日の最終日の本会議では、特別な事情がないかぎり平成19年度予算案の可決を見通すことが出来る事になりました。
市民にとって、まことに喜ばしいことですし、市長選挙時期から市長と一緒に「政策大綱」や「マニフェスト」の検討作成に携わり、新年度予算案に反映されることを願ってきた私たちとしても大変嬉しいことです。
願わくば不測の事態などおこらぬまま無事に明日の本会議終了まで行って欲しいものです。

緊張感がないのは政権交代がないからだ

民主党の福岡県総支部連合会が主催するパーティが福岡市で開かれ、会議の後参加しました。
パーティのゲストは前原誠司民主党前代表。スピーチで前原氏は「年金問題に見られる社会保険庁などのあまりにもずさんな仕事ぶりの背景にあるものはなにか。それは緊張感のなさだ。日本で政権交代がなかったことで緊張感ある政治ができなかったのだ。ぜひ政権後退を実現して、しっかりと国民のために仕事が出来る国の姿をつくろうではありませんか。」と指摘しました。確かにそうですね。
また「松岡大臣の自殺はすでに遠いものになっていませんか。でもまだ一ヶ月たっていないのです。このまま参議院選挙まで民主の風が吹くなんて思ったら大間違い。しっかり気を引き締めてがんばりましょう。」と参加者に呼びかけました。
適確なスピーチだったと思います。ぜひがんばりましょう。
パーティには吉田宏福岡市長も挨拶にみえていました。彼もなかなか大変なようですが、福岡と北九州、手を取りあい情報交換しながら、よりよい福岡県にしていきたいものですね。

まち中の公園整備へ第一歩-市長質疑

予算特別委員会の締めくくりが市長出席での質疑です。私たち第二分科会の市長質疑は午前十時から始まりました。北橋市長は、午後5時過ぎまで2時間づつ3つの分科会をこなします。予算議会もう一つのヤマ場といってもよい日です。

私たちの会派からは三宅まゆみ議員が ①生活保護行政での自立支援の強化について、②自殺予防とうつ病対策の強化についての二つ。そして私が「ハートフル公園計画について」市長に質問しました。
生活保護行政での自立支援については、北九州市の生活保護行政が転換を迫られていいるなかで、ケースワーカーの教育に力を入れている横浜市などのように、相談しやすく自立しやすい生活保護行政に転換すべきとの指摘をする内容です。これは、本市保護行政転換のポイントであり、具体化が図られる必要がある重要事項ですが、答弁した北橋市長も「ケースワークのスキルアップに取り組む」と述べて、今後の検討を示唆しました。

私が質問した「ハートフル公園計画」は「あまり利用されなくなった公園や30年以上経過して老朽化が進んでいる公園の再整備について、計画段階から小学校エリアなど幅広く地域の声を聞きながら地域提案型の公園計画を策定する。本年は地域の意向調査を行い、計画素案づくり、東西1カ所のモデル地区を選定したい。」というものです。
お年寄りをはじめ幼児や子どもたちなど誰にでも本当に使いやすい身近な地域の公園作りの改めての第一歩として期待したいと思っています。
これまでの市政ではかならずしも十分な整備がなされてきたとはいえない「まち中の身近な公園」。ここに視点を当てて行くことは、コミュニティを強化し、より快適で安全な地域をつくることにつながります。将来は、現在の公園整備計画を見直していく必要性も強調しました。

市立病院で電子カルテ導入へ

今日は病院局予算案の審議。予算案では何といっても新年度に安心してお産が出来る体制をつくるための医療センターの総合周産期母子医療センター充実のために4千万円、市立八幡病院での小児救急医療充実に6千万円、合計1億円の予算を計上していることが注目です。これもマニフェストを反映しているもので、常々周産期・小児医療の充実を求めてきた私も全く異論はありません。ぜひこれからもしっかりと気を配っていただきたいものです。
その他、今日の委員会では新年度の市立病院で電子カルテを導入しする計画につて論議がありました。「経営改善には効果的ではないので慎重に」などの意見が出されました。収益の向上にはあまり役立たないということはそのとおりでしょう。先日の黒部市民病の視察でもそういう報告がありました。(本欄5月9日分をご参照下さい)しかし、ノートでもご報告したように、この電子カルテシステムは市民にとってより透明でわかりやすい医療の実現に寄与することができるのであり、私は導入を進めて良いのではないかと考えます。
市立病院群全体の経営については、市内全体の医療についての役割分担や九州厚生年金病院の今後などに大きく影響されます。病院局は、これから「中期経営計画」の策定をすると本会議で表明しましたが、この論議を注目しながら、全体の医療環境を検討することが必要になってきています。

集合住宅の太陽光パネルにも補助を

環境局分の予算案は総額約10億円、マニフェスト関連で「太陽光発電等への補助金制度」や「菜の花プロジェクト」など前年度より1億円増となりました。
市民や事業者が屋根に太陽光パネルをはりつけるなど新エネルギー活用を促進するために20万円を上限に100件の助成を予定するものです。
私はこの事業を進めることに大いに賛成ですが、今日の質問の中でこれが集合住宅には適用されないことがわかりました。実は北九州市には「」というでの太陽光パネルが設置された日本初の賃貸集合住宅があります。せっかく北九州からの注目すべきプロジェクトなのですから、集合住宅への太陽光パネル設置の促進策を盛り込んでおくべきではなかったかと少々残念です。
委員会では、この事業を集合住宅の場合も適用されるように検討を求めるとともに、助成する以上、環境学習の面からもレポート作成をあわせるなど工夫すべきだなど意見を述べました。環境首都にふさわしい都市の装置として大いに普及してほしいものだと思っています。
また、法律に基づいて行われている環境影響評価(アセスメント)の市内での現状を確認するとともに、市内で開発行為を行う際、その地の環境にどのような影響があるか、またどのような工夫ができるかなどを検討するために誘導する環境影響評価指針の活用状況などについて質問しました。

親切な公園案内を!「都心部のサインを検討」

勝山公園は小倉の中心的なシンボル公園として整備されている訳ですが、整備された平和記念碑や駐車場、中央図書館や文学館など、訪れた市民から「どこにあるのか」と聞かれることがしばしばです。周辺には清張記念館や小倉城庭園などの集客施設もあり、親切な案内表示が不可欠です。教育委員会などとの調整のうえ、検討整備しなおす必要があるのではないかと質しました。
当局からは「ビジターズインダストリー促進の観点からも都心部に於いて効果的なサイン(案内)はどうあるべきか、現在調査をしている。今後、ぜひ整備してきたい。」との答弁がありました。

また、都心部の景観を改善する「無電柱化」については、新年度で6.17キロの導線で実施し計画的に推進していくとの考え方が示されました。

さらに「違反屋外広告物除去」について論議。
18年度は張り紙・ はり札・立て看で撤去したのが19万枚あまり。新年度も、屋外広告物規制事務委託料3,351万8千円を予算化しているとのことでした。
どう効果的に少なくし、景観を改善していくのかについて、建設局総務部長は「正直いたちごっこの面もあり、いろいろなところで悩んでいる課題だ。しかし、勉強していきたい。」と述べたほか、管理課長は「現在は、土日に撤去作業を行い、減少してきている。」と答弁されました。
私は何とか美化をすすめるべきだろうと思うのですが、現状を見てみると、臨時的な営業でやむなく看板を付けている人もいます。たとえば住宅の建築販売に従事している方々などで、電柱の広告については、道路使用占用料のある電柱広告では間に合わない。かといってむやみに張って良いというのものでもない。そこで「一定の地域は厳しくするとして、認めて良いところは電柱など添付責任者を明記して料金を徴収するなど、今後少しあり方を研究してみる必要がないか。」と提案しました。悩ましい課題ですが、私も関心を持って研究したいと思っています。

質の高い介護サービスを- 予算特委始まる

今日からは予算特別委員会が3つの分科会に分かれて開かれました。私の所属分科会では保健福祉予算案などの審査です。
なにしろ一般会計予算の3分の1をしめる保健福祉予算、いろいろな課題があってきりがありません。その中で私は、主に3つの課題について発言しました。

まず一つめはは感染症対策について質しました。
今年ははしかがはやりましたね。どうやら峠は越えていますのでまずひと安心です。実は、はしかよりとてつもなく恐ろしいのが「新型インフルエンザ」。鳥インフルエンザなどが変異して人に感染する新型インフルエンザとなって流行すると、甚大な被害となると予想されています。国の予測でも死者最大17万人、その場合北九州でも1400人が死亡するとされています。
新年度予算案では感染症対策に1650万円が計上されました。危機管理体制の基盤整備などの予算です。
審議ではこの他に、流行時に必要なマスクや使い捨て手袋感染防護具はすでに17年度から備蓄していることや新年度に国と県とで42万人分のタミフル(抗インフルエンザウイルス薬として有効で、本市分は8万3千人分)備蓄を完了する予定であることなどが明らかにされました。

二つ目は、介護サービスの質の向上について。
今回コムスンなど、大手でありながら利益を優先する姿が批判を浴び介護サービスへの不信が広がったのを受けて現場のお話をおききすると「コムスンはまだ良い方です。むしろ問題は地域の介護サービス事業所なんです」とのお話をお聞きしました。いわく「ケアプランなしで訪問介護業務が行われている。」「一年以上サービス担当者会議がない。」「経営者やサービス提供責任者などが、介護保険制度の基本的な理解をしていない。」などなど、かなりがっくりくるような話をお聞きしたのです。
そこでまず「質の向上委員会」の活動をはじめ新年度の介護サービスの質の向上の取り組みについて具体的施策について質問しました。
また現場をよく知っている、たとえば昨年から始まっている外部評価機関の関係者との意見交換などおこなって、積極的に現状を把握する必要があるのではないかとも提案して注意を喚起しました。
介護保険は量的な拡大をまず優先してきた時期から、同時に質を高めることが求められる時期になってきました。われわれは本市の介護サービスの質の担保にもっと関心をはらいながら、責任をもって取り組みをすすめるべきではないかと感じています。新年度での実態調査と併せながら、介護サービスの質の向上にむけて私も取り組みます。

三つ目は、生活保護での施術券の発行についてです。
生活保護の受給者が打撲や捻挫などをした場合、一般の医療機関ではなく指定をうけた柔道整復師などのもとで治療(以下、施術といいますが)を受けることは認められています。
ところが、本市では受給者が施術を受けたいと申し出ると、「認められない」との対応がなされるようです。さらに求めると「保護を打ち切るぞ」と言われた人もあるとの指摘が寄せられています。
実際に数字を見ても、北九州都市圏では施術は不自然に少ない感じがありました。どうも市のケースワーカーさんに誤解があるようです。
そこで「もし誤解があるとすれば正しい理解をさせて、施術への道を開くべきではないか。」と指摘し、保護課長と地域福祉部長からそれぞれ「会議や研修等で正しい対応を行うよう周知徹底したい。」「受給できないと複数の対応があるとお聞きして申し訳なく思っている。適正な対応につとめたい」との答弁がありました。
悪化する前に適切な施術を受けて対処することは結局は医療費の削減にもつながります。むやみに排除を考えるのではなく、受給者の立場に立った適切な対応を求めたいものです。答弁がありましたので、まずは今後の推移を見守りたいと考えます。
この他にも、各委員から多くの発言がありましたが、ここでは省略です。悪しからず。

21人の議員の質疑終え、予算特別委員会へ

一般質疑の最終日でした。 北橋新市長にとっては、自らが本格的に編成して議会に提案した19年度予算案について各会派からの質疑を初めて受けた訳ですが、今日まで質疑にたった議員は合計21人でした。市議会議委員の約3分の1が演壇に立った計算になります。
議場には北橋市長の答弁の様子を聴いてみようという方の他、質問する各議員の支持者さんなど、多くの傍聴者がお越しになりました。昨年の議会から比べると、ざっと倍以上の増加ではないかと私は感じています。(来週、事務局に調べていただきましょう。)
質疑の模様はケーブルテレビで中継・録画放送がされていますが、やはり議場で聴いていただくのは良いものだと思います。来週からの予算特別委員会も傍聴が可能ですので、是非、皆様もお気軽に市議会にお越し下さい。
ところで本会議中にケーブルテレビをご覧だった市民の方から「眠っている議員がいるではないか。たるんどる!」とのお声があったとのことでした。退屈な議論を聞いている時などは確かに眠くなるということはありますが、大切な議論の場。やはり眠ってはいけませんね。ちなみに私は、各議員と市長や当局の発言をできるだけ謙虚にしっかりお聞きしたいと思っていますので、これまで議場であまり眠気を感じたことはありません。(ただし3月の議会で徹夜になった後の会議は別でしたが)これからもがんばりたいと思います。
さて、今日の質疑では、税金や各種手数料をコンビニでも払えるように仕組みを改善して欲しいという「コンビニ収納の拡大」が話題となりました。一昨日の森議員の「クレジット収納の実施」とほぼ同じ考え方です。
市当局の答弁は「コストの問題もあり、これから検討」というありきたりのものではありましたが、現在、上下水道料金だけがコンビニで支払えますが、市民の皆さんの利便性を考えれば、拡大が実施されて良いと思います。
ちなみに、他の14の政令市では11市で軽自動車税のコンビニ収納を実施しています。固定資産税や市県民税の収納も行ってる市も4市あり、福岡市も19年度から固定資産税や市民税・都市計画税の取り扱いをできるように拡大しています。
コスト問題などはありますが、北九州市も出来るだけ早く改善を進めていきたいものです。私も、関心を持ちながら取り組みたいと思っています。
来週からは、3つの分科会に分かれて予算案の審査をする予算特別委員会が開かれます。私は第二分科会、保健福祉・病院・建設・水道局の所管予算案を審議していきます。

来夏までに「環境首都総合交通戦略」策定

今日も一般質疑、わが会派からは昨日の森議員につづいて3人目の江島勉議員が演壇に立ちました。
ベテランの江島議員は、これまで取り組んできた放課後学童保育クラブのあり方をはじめ、地元黒崎副都心の今後の構想について、また環境首都をめざす北九州にふさわしい公共交通のあり方などについて市長と当局者の考えを質しました。
答弁では、公共交通のあり方については環境に与える負荷の低い公共交通の整備は環境首都をめざす北九州市にふさわしい大事な課題だとして「新年度に環境首都総合交通戦略を策定を開始し、来年夏までに方向を見いだしたい」との方針が示され注目されました。
また、学童保育クラブについても、児童数が多くクラブに入れないという地域では、部屋拡大や複数棟化を検討するほか、これまでの基準についても改善できないか検討していくとの見解が示されました。いずれも市長が示した「政策大綱」や「マニフェスト」などで検討を約束していた課題です。今後の具体化を検証していきます。
この他、生活保護問題や中学校給食、市長交際費の公開問題、JR小倉駅南口東地区再開発、防犯灯整備など多くの課題が論議されました。
明日は一般質疑最終日となります。

予断を排して議論をしたい中学校給食

今日から市議会では一般質問が始まりました。わが会派からは森浩明議員が質問にたち、北橋市長が選挙中に発表した政策集「政策大綱」といり具体的な「マニフェスト」との関係、また基本構想への反映の仕方などを質しました。
政策大綱について北橋市長は「来年度中に策定する基本構想の原案の一部をなすもので、幅広い市民の声をいただきながら基本構想とそれにともなう実施計画に反映していきたい。」と答えたほか、マニフェストについては「期限と財源を示し、直ちに事業として着手すると市民にお約束したものであり、極力予算案に反映した」と述べました。基本構想と「政策大綱」、マニフェストの関係が市議会で議論されたのは初めてのことであり、整理する良い機会になったと思います。
その他の質問では、中学校給食のあり方や中卒ニート対策、周産期医療の充実などが取り上げられましたが、中学校給食について、これを論議している委員会で中学校校長会の代表が「全員が中学校での完全給食化に反対だ」との意見表明を行っていたことが教育長の答弁で明らかにされました。
中学校給食の充実は、北橋市長が公約した課題ではありますが、自民党などが推薦した相手候補など、市長選の候補全員が取り上げ実現を公約していたもの。つまり市民の総意を受けて市長が検討を指示しているものです。現在の弁当だけでなく給食という選択肢と手法を検討して、何よりも中学生の食生活と学校活動を充実しようと言うとき、検討委員会が始まったばかりで実質審議もしていない段階から「校長や教員の負担が増えるから反対だ」と結論ありき態度表明を行う校長会の感覚は理解できませんね。
われわれも給食実施による先生方の負担増を放置して良いと思っているわけではありません。でも、他の政令市でも、県内の自治体でも中学校の完全給食を実施している学校が数多くある中で、本市の中学校の現場だけが「出来ない」というのでは実施を望む市民からは理解されないでしょう。
中学校給食のあり方、手法、コストそして何よりも中学生の食生活や健康について、予断を排した素直な議論が必要なのではないでしょうか

市民参加で自治基本条例制定へ

今日も代表質疑が続きました。最初に、わが会派の質疑。新年度予算案の他、公共事業や企業誘致についての北橋市長の基本的考え方を質しました。
選挙中「北橋市長が当選したら、公共事業がなくなる」だの「企業が来なくなる」だの、市内経済対策が後退するかのような宣伝がなされたこともありましたので、わが会派の質疑は地域経済に極力配慮した予算案の内容や、経済対策についての基本的考え方を明らかにして、北橋市政が十分に地域の期待に応えうる当事者能力を持っていることをアピールする良い機会となりました。
また、平成21年度中までの制定したいと提案されている「自治基本条例の制定」について北橋市長は、それが街の憲法と言われる重要な内容を持つだけに「その制定にいたる過程こそが大切だ。出来る限り市民の皆さんの参加を得て、みんなで議論しながら制定をめざしたい。」と述べて、市民と共に条例を作っていく姿勢を強調しました。
自治基本条例は、テーマとしては地味で市民の関心も決して高いとはいえない課題ですが、市長や行政の役割あるいは議員や市民の役割などを明確にして、市政を進める基本ルールを定める大変大事な条例だと思います。その意義の学習から初めて、より機能的で心かよう街の姿をみんなで探ってきたいものです。
今日はこの他、共産党さん社民党さんの代表質疑が行われました。

hurtfulかheart-fullか?本会議論戦はじまる

北九州市議会では今日から代表質疑がはじまり、北橋健治新市長が編成した平成19年度予算案などに対する本格的な論戦が始まりました。
各会派からの質疑を私もじっくり聴かせていただきました。特に、市長選挙で相手候補を応援された会派からの質疑については、どのような質問がなされるか注目しました。
公明党さんからは「マニフェストに示された事業を進めるのは結構なことだ。ただ。少人数学級などは従来の方針からは大きな転換である。ランニングコストなどを考えると財政が大丈夫か心配だ。」というような趣旨で発言があったと受け取りました。
確かにそうですね。政府による理不尽な地方交付税の削減は、想像以上の厳しさを自治体にもたらしています。北九州市も例外ではありません。知恵を集めながら、福祉施策充実への予算を何とか確保したいものです。質問者は「公明党は福祉の党だ」と述べられ「福祉施策の充実自体に反対するものではない」と言明されました。北橋市長も「福祉を守ってこられた公明党のご努力には敬意を表しています」と応じました。「障害者小規模作業所への大幅助成」など公明党さんも主張されてきながら、これまでの市政では長年実現してこなかった施策をはじめとして、福祉施策の充実を明確にした本予算案への賛同を是非いただきたいものです。
興味深かったのは「ハートフルは英語圏では通じない。苦痛を与えるなどという意味だ。そうならないように」とのご指摘でした。確かに「hurtful」ならばそのとおりです。でも市長が主張してきたハートフルは「heart-full」優しい心が一杯というような意味の和製英語です。北橋市長も「和製英語であることは承知しています。人に優しく元気な町づくりをめざす気持ちを表したもので、サッカーの浦和レッズのクラブ名がハートフルクラブというように、結構使われているのでわかりやすいと使用したものです。」と丁寧に応じていました。

さて、改めて野党宣言をされた自民党さんのご質問は、やはり手厳しかったですね。東京事務所嘱託職員さんの採用問題をはじめ、多岐にわたるご指摘については私も議場で謙虚にお聞きしたつもりです。
ただ、北橋市長が「公共事業をやめる」と発言したかのようなご指摘は事実誤認ですし、都市経営戦略会議の設置(柴田候補も提唱していました。)が従来の末吉市長の姿勢を否定するものではないかというご質問は、正直、真意が理解できませんでした。また、ひびきコンテナターミナルの公共化が「大丈夫か」と言われても、ここまで追い込まれた経緯は質問者が一番ご存じのはず。北橋市長がそれに主導的な役割を果たしてきたと問われるべきものでもないでしょう。
また、福祉・子育てを重点とする北橋市長の姿勢について「あえていえば、恩恵を受けるのは(障害者や子育て家庭に)限られている」というご指摘には賛同できませんでした。その論でいけば、介護保険だって国民健康保険だって、あるいは中小企業振興策だって「一部の限られた市民のためだ」となってしまいませんか。
生活保護行政にしても「職員のこれまでの削減努力を否定するのか」といわれましたが、保護を受けるべき老人が孤独死してしまった痛ましい現実をふまえて私たちが新たな出発を誓うのがそんなにいけないことなのでしょうか。これも理解できませんでした。
「野党として」市長を論難されたいお気持ちは理解しましたが、率直に申し上げて私にはもう少しわかりやすく論陣を張っていただきたかったなあという気がしました。

戦略的な視点をもって

北橋市長の経済顧問として就任していた鈴木茂氏が、拠点を東京に移し無報酬の顧問として活動を継続したいと申し出て、市長もこれを了解したことが報道されています。鈴木顧問側からの申し出によるものとされていますが、顧問としての報酬が高すぎると一部の市議会議員などからの批判にさらされてきたことが背景にあると考えられています。
鈴木氏は、もともと日銀福岡支店長時代に、前末吉興一市長のたっての要請で助役に就任した人。私も、鈴木顧問には、金融面での豊富な知見と幅広い人脈でこれから北九州市のために大いに働いてもらえるものと思っていただけに、このような形になり、今後どのような活動をしていただけるのだろうかと懸念しています。
特にこれからの地方債の発行管理については、金融機関の冷徹な分析にさらされ、自治体の財政力に不安があれば民間銀行から高い金利でも借りなければならない時代が目前に近づいています。0.1%でも金利が違えば、直ちに億円単位で格差が生じかねないなかで、自治体の冷静で着実な金融対策が必要なのです。
昨年の金融機関説明会(IR)で鈴木顧問のプレゼンは金融機関から高い評価を得たそうです。事情通からは「あの人のおかげで北九州市は、すでに何億円も得をしているよ。」との声も聞こえてきています。
また、企業誘致や国との折衝などにも力を発揮してくれるはずでしたし、民間金融機関を考査する部署の出身としてプロの立場から市財政の健全化にも力を発揮していただけるものと私は期待していました。
こうした氏の仕事の重要性からみた時、顧問報酬が「高いからけしからん」と単純に断じてよかったのでしょうか。
その重要性を十分に市民に説明できなかった我々も反省すべきだと思いますが、「戦略的視点」をもってことに当たることも、これからのわれわれ市議会議員(あるいは市幹部の方にも)には必要なのではないかと感じさせられています。

さよならハネケンさん

ピアニストで「題名のない音楽会21」の司会などで知られる羽田健太郎さんが肝細胞がんでなくなりました。58歳という若さでした。
クラシック出身の技量を活かして、スタジオミュージック分野などで活躍したほか、「題名のない…」では明るく楽しい司会で人気を博してきました。私も、時間がある時は日曜日の放送を楽しみにしていた一人でした。先日、カミさんと「羽田健太郎氏は体調をくずしたためお休みです」とのテロップが流れたので、「元気そうな羽田さんでもこんなことがあるんだろうねえ」といぶかしく思っていた矢先の死亡ニュースに、とてもびっくりしました。
かつて山本直純さんが弟弟子の小澤征爾さんに「音楽のピラミッドがあるとしたら、オレはその底辺を広げる仕事をするから、お前はヨーロッパへ行って頂点をめざせ。」と述べたと言われていますが、羽田さんも、クラシックの世界を身近に楽しむことを我々に教えてくれるお一人でした。長年の飲酒が負担となった肝臓がんだといわれていますが、それにしても仕事盛りの50歳台の死去はあまりにも若く痛ましいと思います。残念でなりません。ご冥福をお祈りする次第です。さようならハネケンさん

真摯に予算案審議を!6月議会が開会

北九州市議会6月定例会が開会しました。今日は、新副市長などの人事紹介があったのち北橋健治北九州市長が来年度予算案の提案理由の説明を読み上げて、短い休会に入りました。議案研究のためで、本会議は来週11日から再開され各会派による代表質疑が行われます。
北橋市長は、「『人にやさしく、元気なまち』を実現することが、市長として市民の期待と信頼に応える道であると考えています。」と述べ、平成19年度当初予算を『ハートフル北九州改革元年予算』と位置づけ、マニフェスト実現にむけた着実な第一歩を踏み出すことにしました」と強調しました。
平成19年度当初予算案は一般会計が5,054億1,200万円で対前年比2.1%減、全会計では1兆2,599億520万円で5.6%増となりました。
5月28日の記事でもふれましたが厳しい財政事情の下でマニフェストにかかげた公約の実現に299億円を計上、18年度と比べて99億円を増額しました。とくに市長が「日本のトップランナーをめざす」というとおり教育環境の充実には思い切った重点化をはかっています。
これまで予算案を分析してきたマスコミ各紙も「子育て・教育・福祉を重視」(朝日)、「福祉・教育関連が充実」「大胆に方向転換」(毎日)などとの見出しで、公約を実現しようとする市長の姿勢を示した来年度予算案をおおむね正当に評価していただいているようです。
来週からの質疑では、自民党さんや共産党さんからの批判も予想されますが、私も謙虚にお聞きしてみたいと思っています。
ただ3月議会でみられたように「ハートフル分野で200億円の重点化」という北橋市長の公約を、「200億円の事業を全て一般財源で実施し、その財源は公共事業を削って捻出するはず」だという内容に勝手にねじ曲げて決めつけ、そうなっていないと非難するかのような全く的はずれな議論だけはしてほしくないと思いますね。
北橋マニフェストをちゃんと見ていただければ、財政事情が大変厳しいなかで戦略的予算編成を行い、少なくとも毎年200億円をハートフル分野で重点化すると公約していることがおわかりいただけると思います。誤解のないようにあえてイメージ図をつけていますので、ぜひご覧下さい。( http://www.kitahashi.net/ )

言うに事欠いて「菅厚生大臣のせい」だって

消えた500万件の年金問題について、この問題を掘り起こし指摘してきた民主党の追求に追い込まれた安倍首相は言うに事欠いて「システムをつくった当時の厚相は、菅直人民主党代表代行ではないか。」と民主党攻撃を始めました。なんとみっともないですね。
当時、基礎年金番号を導入しようというのは橋本政権内部でもどこからも反対がなく閣議決定したもの。菅厚生大臣を責めるのなら、入力を開始した上、原簿を破棄するよう指示して今回の問題は発生したそれ以降の小泉厚生大臣そして坂口厚生大臣にいたるまでが責められなければならないはずですね。なのになぜ菅さんだけを口を極めて罵るのでしょう。批判する安倍首相の意図は明らか、野党に責任をなすりつけてこの問題の最高責任者である自らは居直ろうというのです。一国の首相のとるべき態度だとはとうてい思えません。情けないですね。
まずは国民にお詫びした上で、なぜこんなことが起きたのか、責任は誰にあるのか、いつまでにどのような対処を行うのか、財源対策もふくめて明らかにして国民の不安がないように措置する手順を示すべきですね。
なのに、これらの課題を審議するべきだとの民主党をはじめとする野党の要求には強行採決で問答無用。あまりに乱暴です。
これはひどい、と私は思います。

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