「過去のノート: 2007年9月」アーカイブ

動物愛護条例制定に取り組む、と北橋市長

今日は決算特別委員会の市長出席質疑が行われました。私の発言は3点。まず市立医療センターにある総合周産期母子医療センターを充実について、昨年春からの実績を評価しました。続いては、市立病院群全体の決算については「予算に比べて15億円もの収入減で、昨年度6億円の黒字が一挙に7億円もの赤字となるというのは異常な事態だ。早急な経営改善が必要だ」と主張しました。現在策定中である中期経営計画を注視したいと思っています。
さてもう一つが、私が以前から制定を求めてきた「動物の愛護と管理条例」。18年度も犬852頭、猫2706頭が殺処分されました。以前よりは減ってきたとはいえ、全国的に見ても最も多数の殺処分であり、これをできるだけ減らしたい。また年間5百万円という啓発経費では十分な効果を得られないことから、来年度以降、動物愛護経費の充実と「動物の愛護と管理条例」を制定すべきだと市の姿勢を質したものです。北橋市長は「市の姿人の命が大切であるように、動物の命を大切にし、動物愛護の心をはぐくむため動物愛護条例を制定する方向で取り組みます。」と明言しました。これまで首長の関心がなかったためか、同条例に後ろ向きだった市の姿勢を転換する画期的答弁であると言って良いでしょう。
中身については、来年度以降、「命の大切さ」をキーワードに多くの市民の皆さんと論議していきたいと思っています。

義母をおくる

91歳になる妻の母が逝去し、葬儀が行われました。子宮ガンで入院をしていた義母でしたが、ここ数ヶ月、容体が悪化しつづけ、20日の早朝ついに亡くなりました。(葬儀には多くの弔電などをいただき心より御礼申し上げます。)
義母は20歳で助産婦を開業し、50年以上にわたってその仕事をまさに天職として続けてきました。「取り上げた子たち」は、それこそ数えきれず。中にはひ孫まで4代にわたって、義母の手で「取り上げてもらった」方もあり、知らせを聞いて駆けつけて下さったご家族もありました。
お産を待っているお宅までいつもスクーターで駆け回っていて、家族の心配をよそにあっという間に通りに姿を消してしまう義母の様子を私たちも半ばあきれながら眺めたものでした。
義母の容体が急激に悪化し病院のベッドで横たわっている周りに妻をはじめ義母の娘たちが集まっていた時のこと。妻が童謡を唄いはじめました。「おかあさん?なあに、おかあさんって良いにおい。洗濯しているにおいだね、シャボンの泡の…」「おかあさん?」その時、「なあに」と義母が口を動かしました。薄れゆく意識の中で、かすかな声で娘たちの歌に答えようとしていたのです。きっと元気な母と娘たちの懐かしい時代を思い起こしていたに違いありません。
涙にくれる娘たちや親族に看取られて、義母は旅立ちました。家族にとってはたとえ長寿であっても身内の死は悲しいものですが、この土地(埼玉県熊谷市)には、90歳を超えた方の葬儀では、祝儀袋に「長寿銭」として五十円など小銭を入れてお返しする習慣があります。義母の葬儀でもその習慣が守られました。
私も学生時代からずっと義母をはじめ(いまでは親族となった)その家族たちと楽しいお付き合いをさせていただいてきました。「今日は詩吟」「今日はダンス」と、助産師を辞めてからも元気で楽しかった義母の姿を振り返り思い出しながら、葬儀を終えて小倉への帰途につきました。

危機的な市立病院経営、原因はどこに?

今年度の病院局決算には重大な問題があります。それは、市立病院全体の収益が大きく落ち込んだため、昨年度の約6億円の黒字から一転して約7億円もの赤字となってしまったことです。資金剰余は約23億円ですので、この調子で推移すれば市立病院の経営は3年ともたない計算になります。
委員会では「職員さんや関係者をいじめるつもりは毛頭ない」と前置きした上で「なぜこれほどまでに落ち込むのか、原因は?対策は?」など、相当に厳しい議論を行いました。
最も大きな問題は、入院日数減に対応する効果的な病床利用ができなかった、つまり病床があいてしまったことによる料金収入の大幅減。それに経費や退職人件費の増で純損失が21億円にもふくれたことです。(ちなみに昨年の純損失は約9億円でした。)私の質問には、「診療報酬の影響」など外部的な不可抗力であるかのような当局答弁が続きましたが、私は納得していません。
しかし、病院局長は「この危機的状態を改善するため、現在、19年度から22年度を対象に経理の改善をめざす中期経営計画を策定中であり、近いうちに発表します」と述べましたので、これをまず精査することから改めて論議を進めたいと思っています。
いずれにしても、このままでは市立病院事業は重大な局面を迎えます。本会議でも議論した「周産期医療」をはじめ、今後の医療体制の充実など、経営が破綻したらはじめから成り立ちません。
いくら市立病院だからといっても「当初予算と比べて15億円も収入が減となりました。費用は増加しました。7億円の赤字が出ました。あとは何とかしてください。」というのでは、経営方針はどこにあったのかと言わざるを得ません。収支構造の急激な悪化の真の原因はどこか、そして改善の道(それも急激な)はあるのか、しっかりと探っていく必要があります。

誇るべき民間環境活動もっと紹介を

今日は環境局所管分の決算審査でした。平成18年度環境分野での特筆すべき市の取り組みは3つあったと思っています。
①プラ分別とセットとした家庭ゴミ収集制度の見直し。②地球温暖化対策地域推進計画を策定したこと。③公共や民間開発の際、環境に配慮する手引きとして環境配慮指針を策定したこと、です。
このうちプラ分別と家庭ゴミ減量は、現状ではほぼねらい通り進んでいます。また、地球温暖化対策地域推進計画については、6月議会で指摘していた19年度の事業の追加がなされていたので、それは良しとしましたが、日本で初めて太陽光発電システムを集合住宅各戸利用で実現し「17年度の新エネ対象経済産業大臣賞」を受賞したマンション「ニューガイア」など、北九州発の民間でのすばらしい活動をもっと紹介したらいいのではないかと提案しました。
また、せっかく作った環境配慮指針です。18年度の特徴的な施策なのに決算書の実績説明書にも掲載されていないのは理解できませんでした。環境局がしっかり位置づけなければ「環境に配慮した開発」の実現はおぼつかないでしょう。バリアフリー化をめざした「福祉のまちづくり要綱」と同じ苦労をすることになりかねません。環境局の重要施策としてしっかり取り組んで欲しいと要望しました。   

さらに使いやすい勝山公園へ

今日は建設局所管分の決算審査でした。公共投資がどんどん減っていることもあって「もっと前向きにプラス志向でいけないのか」などの意見も出ていました。つまり「公共事業をもっと増やせ」という訳ですが、それを北橋市長に求めたって無理というものです。国による激しい地方交付税削減・地方財政抑制が進められている中で、公共投資を増やしようがないのですから。
しかし、市民のための事業については厳しい財政事情の下でも重点化しながら進める必要があります。たとえば公園事業や生活のための道路等です。
そこで今日の私の発言は①勝山公園の整備実績と、今後の日陰対策や、案内表示(サイン)の整備について。あわせて櫓山荘公園の整備も。②花咲く街角づくり事業の成果と充実 ③生活幹線事業の見直しについて、などでした。
このうち、勝山公園については、シンボル公園として河畔の芝生広場などが整備されたのは良いのですが、日陰が無くて暑いとの声がありますので対策を求めました。また、せっかくの公園へ駅からの誘導案内やエリア内の施設案内などが十分じゃないのではいけないとこれも整備を求めました。今後、子どもエリアの整備も含めて、さらに使いやすい勝山公園となって欲しいものですね。
また生活幹線道路の整備については、地元住民が主体的に計画に参画して幅広い道路を整備しようとする事業ですが、全35カ所のうち10年たって着手できているのは16カ所。あとはなかなか進んでいません。「事業の実績を見ながら、条件が整備できない地域は、当初計画にこだわらず、一部拡幅などできることから着手できるよう事業を見直してはどうか」と提案しました。

検診率の向上を-決算特委審議はじまる

今日からは18年度決算の審査をする特別委員会が3つの分科会ごとに開始されました。私の所属する第二分科会では保健福祉局所管分の審査でした。
なにしろ一般会計の3分の一を占める保健福祉費。審査すべきたくさんの課題がありますが、私が発言したのは主に3点。
①介護保険で実質収支が約24億円の黒字となった。この傾向が今後も変化がなければ、保険料が負担増とならないよう、また軽減など制度の改善が検討できるはずであり、検討して欲しい。
②がんなどの検診率が改善せず他の政令市と比べても低位に甘んじている。この原因はなにか。何よりも市民の健康と、ひいては医療費や介護費用の抑制につなげるためにも積極的な対応が必要ではないか。
③持ち込まれた猫の数が昨年より増えたのをはじめ、相変わらず多くの犬猫の殺処分が続いている。動物の愛護と管理にかかわる経費は十分な効果を上げているといえるだろうか。内容を再検討し、施策を充実するべきだ。
 そのほか、保健師さんの配置状況などもたずねました。
 分科会では、同僚の三宅議員も発言し、児童相談所(子ども総合センター)の機能改善や虐待防止、食育の推進などについえ当局の考えを質しました。

後期高齢者-不安の敬老の日

今日は敬老の日。全国で100歳以上の方は3万人を超え、北九州市でも約400人。ご同慶の至りです。私も今日は地域の敬老行事に数カ所出させていただきました。
高齢者といえば一応65歳以上の方となっています。しかし、今日の敬老行事ではいずれもが招待対象者を75歳以上の方とされています。すでにお年寄りといえば、75歳以上の後期高齢者の方々というのが当たり前の時代なのでしょう。とてもすばらしいことですね。
ただ私は、敬老行事にご参加の皆さんのお顔を拝見していて、心が曇りました。それは、来年4月からの後期高齢者医療保険制度のスタートを思わないわけにはいかなかったからです。
「この会場のお年寄りから、現在より高い保険料を新たに取る制度を政府がスタートする。そのことをほとんどの方々がご存じないのではないか。福岡県の医療費は全国平均よりも高い。さらに高い保険料の支払いを強いられるはずだ。」
「政府・与党は、医療費抑制や財政支出削減に血道を上げ、とりわけ高齢者に負担を強いてきた。さらにその方向を強めることは、生活の破壊につながる。でも我々はその方向をとめられるだろうか。」などなど、いろいろと考えながら式典に参加していました。
ある会場では自治会の会長さんが「私たちの町内には、一人暮らしで食事もままならぬお年寄りもいる。その方を地域の助け合いで支えていることを誇りに思っている。だが、それだけではむつかしい。自治体や政治がもっと考えて欲しい。」とのご挨拶がありました。そのとおりだと思います。
政権を放り出した安倍首相に変わって次期首相になるだろう福田康夫氏は公約に「高齢者の負担軽減」を掲げていると言われています。まずは、その内容に注目してみたいと思いますが、小手先のごまかしでは、高齢者の怒りは収まらないことを肝に銘じるべきでしょう。

度を超した国の交付税削減-自治体連携で改善を

6日から始まった北九州市議会9月定例会。実質的な会議が今日から始まりました。
主な議案は、昨年度(平成18年度)の市決算をはじめ、北橋市長の公約であった「子ども家庭局」の新設や、中学校給食モデル実施のための補正予算案、また「ひびきコンテナターミナル」の建物取得などですが、議員団会議の結果、私が会派を代表して議案質疑を行うこととなり、今年3月に続いて本会議の演壇に立ちました。
お尋ねして議論したいことはそれぞれたくさんあるのですが、なにしろ全体で一時間しか質疑時間がありません。
そこで決算では、国による度を超した地方交付税の削減問題と市税以外の債権回収、認可外保育施設への指導のあり方、産科医療の充実の取り組みなどについて尋ねたほか、公約については北橋市長の思いをできるだけ語っていただけるような質疑としました。
特に、地方交付税の削減については、佐賀県や長崎県などがこのままでは「赤字再建団体に転落する」と危機感を表したように、全国の自治体が「これではやっていけない」と声を上げています。北九州市も例外ではありません。市長には「政令市をはじめ、各自治体とより強力に連携して改善を国に求めるべきではないか」と求めました。
また、認可外保育施設の指導については、死亡事故を起こした施設に改善勧告を行っており、改善が見られない場合、閉鎖命令も辞さない姿勢で取り組んでいることや、マンパワーを強化して認可外施設への指導を強化する方針であることなどを、北橋市長が表明しました。
本会議は4日間続き、来週からは決算特別委員会での審議が始まります。

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