「城内一番から(市議会・市役所)」アーカイブ

市立総合療育センターなどを見学

今日は、市議会保健病院常任委員会として、市内小倉南区の春ヶ丘地区にある医療・福祉施設群を見学しました。まず「きく工芸社」そして「きく通勤寮」「春ヶ丘学園」「企救特別支援学校」「北九州特別支援学校」そして「総合療育センター」の6ヵ所を、急ぎ足でしたが説明を受けながら見学させていただきました。 

障害のある人の自立と社会参加をすすめる生活介護事業や自立訓練事業、就労移行支援や日常生活支援などをすすめる障害福祉施設群は、設立以来の時がすぎて老朽化が目立ってきていました。この地域での再整備を検討していくことが求められています。

また特別支援学校については、手狭になったり、通学距離や時間などの改善が求められていますが、ほぼ確定してきた門司区の高校跡地を活用した特別支援学校の新設を促進することで、対応することが期待されています。

総合寮育センターについては所長の佐伯先生にご案内いただきながら見学しました。同センターは、障害のある子どもたちの医療やリハビリ等のニーズにワンストップで応える重要な専門的拠点として、開設以来、先進的な役割を担ってきました。

しかし、ここでも施設の老朽化が目立つほか、増加する発達障害や重症化・高齢化などニーズへの対応が難しくなってきていること、人材の確保が困難となってきているなど、解決すべき多くの課題に直面していることが充分に見て取れました。

 

実は、私が初めて同センターを訪れたのは、もう30年以上も前のことで、同センターが前身の足立学園と呼ばれていた頃でした。初代・園長の高松鶴吉先生が陣頭指揮をとってスタッフに指示したり、お母さん方を激励されていた姿を、今でもなつかしく思い出すことができます。

障害があっても、必要な医療が受けられ、安心して暮らせる街をつくり支える療育センターの役割は重要で、現在の北九州市福祉のシンボルと言っても過言ではありません。

同センターの重要性を踏まえて、これからさらに総合的な「子ども発達病院」として整備していくためには、まだまだ乗り越えるべき壁は厚いものと思っていますが、何とかここ数年のうちに再整備への目途をつけることができるよう私たちも議論を強めていきたいと思っています。

(写真は、作業中の様子と療育センターのご案内をいただいた佐伯先生)

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市立八幡病院建て替えへの課題は?

今日開かれた市議会保健病院常任委員会は「地域医療についての調査」ということで、昨年11月9日の現地市立八幡病院の視察をふまえた今後のあり方について議員間で論議を行いました。

色々と発言がありましたが、市立八幡病院の老朽化が進んでいること、小児医療や災害医療など政策医療への期待が高いことから、ほとんどの委員が八幡病院の建て替えに賛同しているようでした。

私も、建て替えに反対するものではありません。しかし「赤字でも当然」「一般会計から繰り入れすれば良い」「一日も早く建て替えを」などと「イケイケ!ドンドン!」では困りますね。

医師が不足して赤字が急増、不良債務も発生してきた市立病院経営は、やっと今改善してきたばかり。この間の経験は、市立病院群の経営がいかに厳しいものであるか、私たちに突きつけてきたのではなかったか。

そこで、私は、市立八幡病院の「移転新築」を進める前提として、どのような課題があるのか、以下の3点を申し上げ、議論を進めることを提案しました。

第一は、まず市立八幡病院にどのような機能を持たせるのか、しっかりとした議論が必要だという点です。

八幡病院は、第二急患センターをコムシティ内に切り出すことを決めましたが、その上で、小児医療については初療から三次まで小児救急・医療全てを実施することになります。いわば子ども病院的な性格が強まるのであり、そうであれば、小児医療のセンターとして最もふさわしい機能とロケーションを検討すべきでしょう。

また、3.11大震災後の本市の位置づけを検討すれば、現在充実しつつある災害医療については、北部九州あるいは東九州地域をにらんだ災害医療の拠点としての整備が求められるのではないでしょうか。その際には、消防や他の機関との連携など、機能・ロケーションともに再検討が必要だと思います。

それに今日は言及しませんでしたが、市立療育センターの西部地区での役割分担をはかる「療育機能」の整備も懸案事項です。

これらの検討結果によって、機能と規模・ロケーションなど大きな違いができてくるはずで、これらをまずしっかり検討する必要があると思います。

 

第二点には、医師の確保をどのように見通しをたてていくのか戦略的に検討しておく必要があるという点です。

医師がいなければ、どんなに立派な建物を建てても病院経営はできません。私たちのこの間の経験は、大学医局などとしっかり連携する必要性をいやと言うほど感じさせられたのではなかったか。  

安定的な医師確保策を確立するためには、どことどのように連携して現実的に医師確保をはかるのか真剣な検討が不可欠です。

 

第三点目には、市立医療群の安定的な経営について確固とした見通しが必要だという点です。

もし八幡病院を移転建て替えしようとすると、少なくとも100億から機能によっては200億円という規模の財源が必要です。しかも医療機能を、責任をもって安定的に維持していく必要があります。決して簡単なことではありません。

黒字であった病院が、一歩間違えれば直ちに多額の赤字を抱えることにつながる実例を、私たちはほんの数年前に経験してきたはず。

「市立病院だから赤字で当然」などという意識でいたら、とんでもないことになってしまうのではないでしょうか。

一定の医師を確保した上で、どのような経営をしていくのか、冷静な収支計画が求められます。

 

施設の老朽化の度合いを見れば、確かに建て替えは急がなければならないとは思います。しかし、これらの点を冷静に見通し慎重な検討が下敷きになければ、将来に大きな禍根を残すことになりかねません。ここは、まず腰を落ち着けてじっくりとした検討・論議が大事なのだと思います。

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