「城内一番から(市議会・市役所): 2012年8月」アーカイブ

市税収入が4年ぶり増収-平成23年度決算

来月5日から約一カ月間開かれる北九州市議会9月定例会の議案が発表されました。平成23年度の決算議案28件、24年度の補正予算案のほか、条例議案など46件です。

このうち23年度決算では、企業収益の改善や新規設備投資の増などにより4年ぶりに市税収入が増収となったほか、病院事業の経営改善により約10億円の黒字に転換、4年ぶりに不良債務が解消することになりました。

補正予算案では、再開するコムシティの店舗部分などで非常用設備等の改修費や、新球技場建設候補地の現況調査・事業計画の策定費など計35億円が挙げられています。

また条例議案では、グリーンアジア国際総合特区に関係するインセンティブとして、新たな設備投資などを促進するため固定資産税を3年間免除する市税条例の改正案などが示されました。

これら議案は9月5日に北橋市長から提案された後、11日から始まる本会議をはじめ決算特別委員会・常任委員会などで審議されることになります。

 

抱樸館建設反対陳情は不採択-保健病院常任委員会

市議会保健病院常任委員会が開催され、「350万人のウイルス性肝炎患者の救済に関する意見書の提出について」「認定NPO法人 北九州ホームレス支援機構による抱樸館北九州の建設について」「生活保護の自立更生に充てられる経費の取り扱いの改善について」以上3つの陳情について審議がなされました。

このうち、肝炎患者の救済に関する陳情については、継続審査とした3項目を除いて採択することとしたほか、抱樸館の建設に関する陳情も採決されましたが、賛成者はなく全会一致で不採択となりました

抱樸館は、これまでも北九州市と協力してホームレス自立支援活動を実施し成果を上げてきたNPOホームレス支援機構(奥田智志理事長)が設置を計画している施設で、路上生活者を含めた孤立・困窮者を対象にシェルターや就労・住宅・介護支援などの機能をもつとされています。

今回計画中のものと同様の支援施設はすでに福岡市でも開設されていますし、脳科学者の茂木健一郎さんや北九州市社会福祉協議会会長なども、趣旨に賛同して建設を支援してきました。

同NPOは、建築基準法など法的課題をクリアーして、建設へ進みたいとしてきましたが、説明会の設定nなど地域住民との当初の意思疎通に不十分な点があったためか、建設差し止めを求める陳情が市議会に出され審議されることになったものです。

市議会では、7月の委員会でこの問題を審議、様々な意見を交わしましたが、その際、私からは「小倉北区でもかつてホームレス自立支援センターが開設される時、4千人を超える反対署名が出されたが、その後、路上生活者は激減しセンターの運営も特に問題はなかったため、今では地域自治会自身が同センターの応援団を自認してくれるまでになった。地域住民に誤解がある気もしており、今後も双方が誠意を持って率直に話をしてほしい」と申し上げていました。

この間、住民説明会は11回の開催となり意見交換も進んできたこと、NPO側も当初の不信を招いた態度について謝罪、建物のあり方についてもさらに誠意を持って対応するとしたうえで、困窮孤立者を支援する施設の開設は、ぜひ現地で実現させてほしいとしていることから、私たちも施設や事業の意義を認め、一定の区切りが必要だとの判断にたち、同陳情については不採択とする態度としたものです。

委員会では、退席者はあったものの出席した委員は党派を超えて全員が同様の考えだったと見受けられ、陳情は全会一致で不採択となりました。

陳情が不採択となりましたので、抱樸館建設は新たな段階に入るものと思いますが、今後も住民とNPOとは率直な意見交換を行って、お互いに誤解があるとすればぜひそれを解いていただき、より良い支援施設になってほしいものだと願っています。

モニタリングポスト4か所が始動

宮城県石巻市の震災がれき受け入れを前に、大気中の放射線量を測定するモニタリングポストが新設され、昨日から運用が開始されました。

新設されたのは震災がれきを焼却処分する3工場と埋め立て処分する響灘に近い市民センターで、日明・松ヶ江南・陣原・赤崎市民センターの4か所。空間線量を10分ごとに測定し公表しています。(文部科学省のホームページでご確認ください)

いずれも現在の北九州市内の空間線量は、石巻市の空間線量とほぼ同じで大変低いレベルとなっていることが確認できます。今後、震災がれきが処理されても、この傾向はまず変わることはないでしょう。安心していただきたいと思います。

安心と言えば今日の毎日新聞の「記者の目」という欄で「低リスク伝え風評被害止めよ」という小島正美記者の記事が掲載されていました。

興味深い記事でしたのでここで紹介させていただきますが、食品に含まれる放射性セシウムの新基準について「460ベクレルでも年間許容量の1ミリシーベルト以下に収まるのに、乳幼児食品と牛乳で1キロ当たり50ベクレルとする意義は低い」という文科省審議委員の見解を紹介しています。EUの乳幼児食品基準が1キロ当たり400ベクレルであることも紹介し、国やマスコミがもっと安全性について伝えるべきだとしています。私も賛成です。

毎日新聞セシウム記事(8月14日).pdf

ちなみに北九州市で焼却・埋め立て処分する石巻市の震災がれきに含まれる放射性セシウムは、現実には1ロ当たり数ベクレル程度にとどまると思われ、実際に焼却試験後に3倍程度に濃縮された飛灰でも最大30ベクレル程度でした。いうまでもなくこれら焼却灰は管理して埋めたてるもので、食品として流通したり口にはいるものではありません。その影響が無視できる程度のものであるということがご理解いただけるのではないかと思います。

過剰な不安を煽る宣伝にのることなく、風評被害を防災するために今後ともご協力をお願いする次第です。

しめやかに長崎原爆忌

長崎原爆被爆67年目の今日、小倉北区勝山公園の慰霊碑前で恒例の「原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」行われました。

かつて公園の隅にあった原爆犠牲者慰霊碑と長崎の鐘を、北橋市長が市長に当選した直後に現在地に移転。遺族の高齢化に対応するためバリアフリー化と事業の市との共催化を行うとともに、近年では、長崎から原爆ゆかりの嘉代子桜を移植するなど整備を進めています。

今年も暑い日でしたが約200人の遺族や市民が参加し、それぞれ献花した後、献水、点鐘を行いました。

今年は市内大学生の有志が八女市に引き継がれている火を献火するなど新たな活動が加わりましたが、慰霊式典が開催されていることをご存じないという市民もおられますので、今後とも広く広報し多くの方々にご参加いただけるよう工夫を求めていきたいと思います。(写真は、挨拶する北橋市長と、平和への思いを込めた千羽鶴をささげる天心幼稚園児たち)

 

「困難をかかえる子ども若者支援を進める」

市議会で保健病院常任委員会が開かれました。委員会では、まず市内各区役所など8か所に設置してきた「飼えなくなった犬ねこの引き取り窓口」を動物愛護センター一か所に集約し、殺処分数をさらに減らそうとする取り組みについて報告がありました。

その後、公的施設が入居する形で再整備することとなった黒崎コムシティの中に入る予定の(仮称)くろさきユースステーションの機能などについて、先日の参考施設の視察を踏まえて委員同士で議論しあいました。(市議会では所管する事項の調査として、議員同士が自由に論議しあう機会を設けています。この間の議会改革の成果のひとつです。) 

さて「くろさきユースステーション」は、中高生などを念頭に、「若者が自己を発見し、社会性や自立性を身につける」場所として整備する予定です。多目的ホールやキッチンダイニング、学習室やセミナールームなどを備え、若者たちが自主運営も視野に入ながら楽しく交流し、遊び・学び・体験することが期待されています。

ただ、同施設のコンセプトには、不登校や不良行為、ニートや引きこもりなど、困難を抱える若者のサポートも掲げていることから、これから更にあるべき機能の整理が必要だとの印象を持ちました。 

困難をかかえる若者の相談を受け、一人一人に寄り添いながら支援を続けていく拠点としては、戸畑区のウェル戸畑内に設置された子ども若者応援センター「エール」がすでに活動し成果を上げ始めています。

北橋市長の公約に基づいて、新設された子ども家庭局に教育委員会から移行した青少年課が手掛ける伴走型支援の拠点施設です。

そこでは多様な関係機関が参加する支援協議会が設置され、毎月一回の実務者会議が行われて若者たちを連携してサポートしていきます。

同センターによれば、平成22年10月の開設以来、一年半で電話相談が3172件、来所相談は318人でした。

その大半は仕事がしたいという相談ですが、彼らはひきこもりであったり、やっと社会参加が可能な自立度が低い若者たち。この一人一人の状況に応じた支援プログラムをたてて支援していくことになります。

引きこもりがちだった27歳のある男性は、体験プログラムに参加しながら自信をつけ、アルバイトで仕事をできるようになりました。

継続して支援することになった170人のうち、正社員やアルバイト・就学など進路が決定したのが70人。100人を継続支援中で、これを相談員3名コーディネーター1名の4人でこなすことになります。

引きこもりなど困難をかかえた若者は市内だけでも推計で   名の上るとされており、相談が増えれば、このスタッフではとうていやっていけないことは目に見えています。人的拡充と合わせ、相談室の充実など、将来展望を踏まえた取り組みが求められます。(写真はYELLスタッフの皆さん。電話093-882-0188)

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