「城内一番から(市議会・市役所): 2012年10月」アーカイブ

「防災教育とは、生きる力を育むことだ」片田敏孝先生が講演

あの「釜石の奇跡」で知られる片田敏孝群馬大学教授をお招きし、北九州市議会議員を対象にした講演会が行われました。

市議会政策立案支援事業の一環として実施したものですが、片田先生は、いまおそらく日本で最もお忙しい先生のお一人。ぜひ市議会議員を対象にお話をお聞きしたいと半年前から予定をとっていただいて、ようやく講演会が実現しました。

片田先生には、実は市はすでに平成18年ころから防災対策についてのご指導をいただいているほか、現在は、3.11東日本大震災を踏まえた北九州市の地域防災計画見直し検討会の座長としてもお世話になっています。

講演で先生は「今、津波や地震が注目されているが、一定の間隔で起きるもの。軽視すべきではないが、台風などが毎年のリスクにさらされている。近年、尋常ではない降雨や台風の巨大化が指摘されており、北九州では豪雨災害・土砂災害にどう対応するか十分留意する必要がある」と強調されました。

その後、釜石市での防災教育の経緯と実際の子どもたちの行動などについて述べられたうえで「学校教育と地域防災は不可分のもの。防災教育を進めて10年たてば、子どもたちは市民になり、もう10年たてば親になる。その次の世代は親の背中をみて育つので文化として受け継がれる。防災教育とは、逃げるハウツーではなく、生きる力をはぐくむことだ。

北九州市の先生方は、こういう思いで防災教育に頑張り始めている。ぜひ議員の方々が支援していただきたい。私はこれからも北九州市とかかわりが続くと思っており、今後ともよろしくお願いしたい」と述べられました。

先生の、実際の経験と熱意に裏打ちされたご講演に、参加した議員一同大いに感激得心したところです。

防災教育の推進については、さきの議会で私たちも取り上げてきており、今後、具体的に検証しながら、効果的な取り組みとなるよう努力していくつもりです。

(写真は、講演される片田先生)

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せら俊明市政レポート2012年秋号を発行

 「せら俊明市政レポート2012年秋号」をこのほど発行いたしました。

レポートはいつもの通りA4判4面単色刷りです。

内容では、震災がれき本格処理の現状と経過をはじめ、23年度決算や24年度補正予算の内容、市場火災防止対策や旦過市場再開発問題、保育士配置改善の効果、小学校校庭芝生化事業などについてご報告しています。

 文責はすべて世良俊明にございます。ご一読いただき、ご意見ご感想など賜れば誠に幸いです。

 以下、PDFをご参照くださいませ。

serareport2012.10.pdf

水巻町水道事業を北九州市へ統合 - 記念式典開く

 北九州市のお隣の水巻町では、北九州市からの分水を受けて町独自の水道事業を続けてこられましたが、設備の老朽化などが進んでいるほか、コスト面でも厳しく、水道料金は北九州市よりも割高となるなどの課題を抱えていました。

 そこで、広域化を進める厚生労働省の方針などもあり、北九州市に水道事業を統合することとして準備が進められてきました。

 平成24年10月1日をもって事業統合が実現する運びとなり、これを記念する式典が水巻町で行われましたので参加しました。

 式典では、北橋市長が「北九州の水は良質なことで定評があります。また渇水時にも耐えられる設備を北九州市は有しています。水巻町の皆さんに安全で安定した水の提供を行うことをお約束します。」と挨拶しました。

 また水巻町長さんも「懸案の事業統合がようやく実現した。直ちに水道料金が下がるわけではないが、しばらくお待ちいただきたい。」と参加された町民の皆さんに呼びかけました。

 式典では、保育園の子どもたちが「北橋市長さん、どうぞよろしくお願いします」とそろってお辞儀。市長は、子どもたちに笑顔のハイタッチで応えていました。

 水巻町の水道事業の統合は、水巻町の水道資産を北九州市に無償譲渡した上で、企業債残高の引き継ぎ、老朽設備の更新などと合わせたものから、広域処理に対する国の補助金を除いた分を水巻町の水道料金を据え置いて回収、平成26年度中には北九州市の料金に平準化するというもの。

 水巻町の皆さんには安い料金の水道が提供でき、北九州市にとっては供給水量の増加で給水収益が増加するなど双方にメリットがあるため、実現に準備を進めていました。

 (写真は、子どもたちの要請にハイタッチで応える北橋市長。左は近藤水巻町長。テープカットのもよう。)

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北九州市決算認定など9月定例会が閉会

   9月5日から開かれていた北九州市議会9月定例会が閉会しました。

 北橋市政2期目の最初の一年である平成23年度決算を認定したほか、本会処理を開始した震災がれき受け入れ処理問題をはじめ、市民生活の関わる多くの論議を交わしました。

 この模様は、近く発行予定の「世良俊明市政レポート2012年秋号」にてご報告いたしますので、ご一読いただければ幸いです。

 また今市議会には、4万7千名を超える直接請求署名により、議員定数を11名削減せよという条例案が提出されていましたが、提案者一人以外は賛成者がなく1対59で否決されました。私も反対しました。

 議員定数問題については、別にご報告申し上げるつもりですが、私たちの基本的考えは 人口減が続くなど市の現状を考慮すれば「①議員定数は削減すべきである」こと。しかし、それは市の歴史や特性など多様な視点から市議会での主体的検討を経て合意を得るべきであり「②速やかに議会での検討協議会を設置して、合意できるものから実現」することを求めるというものです。

 そのため、私たちの会派「ハートフル北九州」は、すでに佐々木議長に対してこれら議会改革の課題を整理し各会派で論議をできる協議会設置を申し入れていました。他の会派も、同様の申し入れを行ってきたことから、佐々木議長は、主要4会派2名ずつで構成する「議会改革協議会」の設置を表明。10月15日から協議が開始されることとなっています。

 直接請求者は、自ら議員でありながら「議会で合意ができない」(本会議での趣旨説明)から直接請求としたと言い、他の政令市と比較して機械的に「11名削減せよ」という条例案に賛成か否かを迫るというのですが、これでは議論の余地がありません。

4万7千名を超える直接請求署名については、私も重く受け止めるものですが、直接請求者のように議員定数削減を市の財政効率化に貢献することのみを目的とするのは、やはり本末転倒というべきでしょう。市議会は、多様な意見を反映し地域民主主義を実現する機能を最も重視すべきで、この点から議員が定数の在りかたについて真摯に議論すべきだと考えます。

削減条例案が論議された市議会総務財政常任委員会の論議を踏まえると、直接請求者を除いた全ての議員が同様の見解を持ったと考えられ、その結果が1対59の否決という結果となったものと思います。

 

 北九州市議会では、議員同士の2年間にわたる議論を経て昨年、議会基本条例を制定しました。議会質疑の在り方や、議会報告の改善、政務調査費のマニュアル作成による1円以上の領収書公開などなど、自らの論議で多くの議会改革を進めています。

定数や議員報酬などのその他多くの課題についても、多少の時間はかかっても真摯な議論による合意は形成できるものと私は考えています。まずは、設置された議会改革協議会での議論の行方をご注目いただければと思います。

 

 

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