「城内一番から(市議会・市役所): 2014年10月」アーカイブ

空家対策の現地視察

北九州市議会の建築消防常任委員会の重要な調査研究テーマの一つが「老朽空家対策」です。市では、老朽空家の解体を促進する補助制度の改善や、空家を売ったり貸したりする流通促進制度(空家バンク)を創設するなど、高齢化の進展に伴って急増する空家対策を進めています。

今日は、市議会建築消防常任委員会のメンバーで、空家対策が進めらている門司区内の現地を視察しました。

1箇所目は、過去5年にわたって解体など対策を指導してきたケース。不動産事業者が土地・家屋を所有者から買い受け、市の補助制度を利用して解体するはこびとなり、すでに解体が進んでいました。

狭隘道路に面しているとはいえ、平地部であり、住宅用地など土地の売却が可能であると思われる物件でした。

2箇所目は、商店街に近く角地であり、さまざまな活用の可能性がある物件で、すでにコインパーキングとなっているものでした。粘り強い指導の結果、所有者による自主的な対応が可能となったものでした。

3箇所目は、山手にある空き家で、所有者が高齢のため子どもさんのお家に移転したことで空き家となり約10年が経過。固定資産税納税通知書に同封された「空家バンク」のチラシで、同制度を知り、売却を希望する登録を行ったものでした。

今回視察したのは、解体後の土地活用、あるいは物件そのものの活用が可能なものが中心でしたので、粘り強い努力があれば市の対策が効果を発揮するケースであったと考えます。

増え続ける空家への対策は、まずは、こうした活用可能な物件の対策を着実に進めることが重要なのではないかと感じました。

そのうえで、狭隘地に立地し老朽化し、解体したとしても売却も困難な老朽空家の対策については、固定資産税課税の在り方など国の制度改善などと併せて、解決の展望を見出すことが求められます。

北九州市に限らず全国で急増する老朽空家対策は、もはや一自治体だけの力で解決できる問題ではなく、国全体として対策を進めるための論議が求められています。

写真は、解体が進む老朽家屋。それに空家バンクに登録した物件

空家・門司.jpg 空家・門司2.jpg

 

一万人の防犯パトロール大作戦

今日は、先に制定された北九州市安全安心条例にもとづく北九州市民一斉の取り組みとして「一万人の防犯パトロール大作戦」が行われましたので、私も町内会の役員さん6名とご一緒に参加しました。

私たちの三郎丸校区では、事前に参加目標が60名とされていたらしく、まちづくり協議会・民生委員協議会・PTAや市役所職員さんなども含めた参加要請となっていたようでした。校区の目標は超えていましたが、全市では一万人にとどいたのでしょうか。

市民センターに集合した皆さんは、4隊に別れてそれぞれ一時間程度パトロールを行って解散しました。参加された皆様、大変御苦労様でした。

とこころで、参加された様は、今日、配布された「防犯パトロールのしおり」に「みんなで実践!!ホットスポット・パトロール」という項目が掲げられていたのにお気づきだったでしょうか?

実は、本市の安全安心条例策定のアドバイスをいただいた立正大学教授の小宮信夫教授の犯罪機会論に基づいた新たな視点による防犯対策の手法なのです。(先生の著書に『犯罪は予測できる』新潮新書、があります。)

地域住民が行う防犯活動の中で最もポピュラーな防犯パトロールですが、ただ地域をランダムに巡回する従来のやり方では実際には役に立たない。犯罪多発地点(ホットスポット)を重点的にパトロールする「ホットスポット・パトロール」が有効であるという考え方にたち、不審者発見のためのパトロールではなく、問題探し、つまり「犯人が、入りやすい場所、犯行が見えにくい場所」を探すパトロールを実施することなどが効果的であることなどを提唱されています。

しかしながら、今日のパトロールでは、こうした点が取り組みのポイントとして強調された場面は、残念ながらありませんでした。おそらく全市的にも同様だったのではないかと想像します。

子どもたちを犯罪から守り、地域をより一層安全な町にするためには、従来の防犯対策を、改めて基礎から考え直して取り組んで行く必要があるのではないか。これからの本市の安全安心のまちづくりの重要なポイントだと私は考えています。写真は「パトロールのしおり」の一部です。

防犯パトロール栞 (2014年10月16日)-1.jpg

詩人・宗左近展が開かれます

北九州市戸畑区生まれの詩人・美術評論家・仏文学者、宗左近さんの業績を紹介する企画展「詩人・宗左近―宙(そら)のかけらたち」が、小倉北区城内の北九州市立文学館で開かれます。

宗左近さんは本名・古賀照一、小倉中学卒業後一高入学。東大哲学科卒。詩誌「歴程」に参加。長編詩集『炎[も]える母』で第6回歴程賞受賞し詩人としての評価を確実にしました。その後、「縄文」シリーズなどの詩集、縄文美術に関する評論を多く手がけたほか、エミール・ゾラの「ナナ」など生涯で30近い仏・英文学書を翻訳・刊行しました。2002年に北九州市民文化賞、2004年にはチカダ賞(スウェーデン)を受賞しています。

この企画展では「本展では、詩人としての宗左近を中心に美術評論家、翻訳者、小説家としての顔にも触れることで、その文業の全貌を紹介し、特に北九州を主題に据えた中句集『響灘』については詳細に取り上げ、宗の故郷・北九州への眼差しを明らかにします。」(市立文学館)としています。詳しくは文学館ホームページへ。)

宗さんは2006年に87歳で永眠されるまで千葉・市川市に住んでいましたが、晩年は故郷・北九州への思いを募らせておられました。

「帆柱山以下阿蘇山に及ぶ固有名詞は、日明、紫川、青島などなどすべて実在の場所のものです。そしてむろん沖の端も、響灘も。書き写しながら、深く感銘しました。これらの名前そのものが宇宙なのです。」と一行詩『響灘』で宗さんは書いています。

私はかつて、本市文学関係者の方々が「もし宗さんが存命だったら北九州市立文学館の館長になってくれたかもしれないのに残念だった」と語るのをお聞きしたことがあります。そうだったかもしれませんね。

幼少期から過酷な運命に翻弄された宗左近さん。

小学六年生のとき、小学五年生の従姉が芸者見習いとして「売られた」。父の死。破産に伴い宮崎の伯母の下へ。飼っていた犬を兄が捨てに行く。その犬が翌日、自分にまっしぐらに走ってくる姿に号泣する自分。父の死には涙を流さなかった。そして東京へ。徴兵忌避。友人たちの死。空襲による母の死。自分は母を助けられなかった。そうさこんちくしょう!母を助けられなかった、自責の念を背負いつつ、生涯をすごしてきた人。

悲しいですねえ。

宗さんが縄文土器の美しさに魅せられたのも、宗左近の内面の悲しさと詩的美しさが、縄文土器の持つ内面的な激しさや滅びゆく悲しみの美しさに共鳴したからであり、そこには愛する失った母への慕情と彼が背負った原罪としての悲しみが横たわっているのだと感じます。

同企画展は10月25日から12月14日まで。市立文学館では、現在は手に入りにくくなった宗左近さんの作品の一部を市立文学館文庫第8集として刊行しています。

また、旧戸畑区役所を保存活用した戸畑図書館内には「宗左近記念室」も設置され、ここでも宗左近さんの業績が紹介されています。写真は「宗左近集」と市立戸畑図書館。

宗左近集.jpg 戸畑図書館.jpg  
 

電気バスを動かす太陽光発電

北九州市では、この3月から日本で初めて大型の電気バスが市営バス一般路線を営業運転していますが、この電気バスの電力を太陽光発電でまかなうための発電設備の竣工式が10月8日に行われました。

このシステムについては、私もこの間、議会でも取り上げてきたほか、市議会担当委員の一人として関心をもって注目してきました。

若松区響町の北九州市次世代エネルギーパーク内の発電所は、東京ドーム約2個分の広さ。発電設備は東レエンジニアリング㈱が所有し、年間約800万KWhの電気を発電。これは約2300世帯の電力消費をまかなう規模だそうで、約5000トンのCO2を削減に貢献するとのことです。

この発電所の電力の一部で電気バスを運行することで、CO2を一切排出しない「ゼロエミッションン交通システム」の主要部分が整うことになります。来年四月には大型蓄電池も設置され、全国初のこの交通システムが完成する予定です。

同発電所は、電気バスの電力を供給するゾーンのほか、地上置きパネルを設置したゾーン、実証ゾーン、そして太陽を自動的に追尾する最新の太陽光発電機器設置したトラッキングゾーンに分かれており、最新の太陽光発電設備のショールームとしての役割を果たすほか、修学旅行などで子どもたちが日本の最新技術を学ぶ場としても活用が期待されています。

竣工式には、東レグループ会社をはじめ市や地元企業関係者や市議会議員等が参加。北橋健治市長も祝辞を述べました。

この後、北橋市長をはじめ来賓・関係者によって発電設備への通電ボタンが押されると太陽を自動追尾するトラッキングゾーンのパネルが動きだし、太陽の方向を向き始めました。

写真は、発電設備への通電。太陽を自動追尾した太陽光パネル。

通電ボタン.jpg

太陽追尾パネル.jpg

到津の森公園からの報告

私たち北九州市議は、全員が到津の森公園の支援のため友の会に加入しています。

西鉄の到津遊園が経営不振に陥り閉園したのは2000年(平成12年)のこと。閉園を惜しんだ市民が支援の声を上げ、市が所有することとなり、新しい市立の動物公園として2002(平成14年)に改めて開園しました。

私立保育園連盟や労働組合の連合なども支援に乗りだしたほか、市への移管を求めた私たち市議も、動物園事業に対して支援を続けていると言う訳です。

到津の森公園から平成25年度の支援に対して御礼と支援金の使い道について報告がありました。

友の会で寄せられた支援は2195件、895万7000円であり、園でかかる光熱水費2739万円、獣舎の改善維持費33万円などの一部として全額を充当したそうです。

同園では友の会の支援が「動物たちの優しい暮らしと環境の維持に役立っています」と感謝の意を表明した上で、10月12日(日)に「秋のファン感謝祭」を開催することとし来園を呼び掛けています。

同感謝祭では景品付きのウォークラリー「到津よかとこドリ」や「モルモットレース」などのほか物品販売などのイベントを予定しています。

緑豊かな森の中の動物園として評価の高い「到津の森公園」で秋の休日をお過ごしになってはいかがでしょうか。http://www.itozu-zoo.jp/

写真は、到津の動物たち。

いとうづのヤギ.jpg いとうづのライオン.jpg

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