「北九州ってとこ: 2016年5月」アーカイブ

地域に根差したNPOめざす―北九州市難聴者中途失聴協会

北九州市難聴者中途失聴者協会の定期総会が開催され、顧問を仰せつかっている私も、喜んで参加させていただきました。

総会では主催者を代表して神矢徹石理事長がご挨拶。先月発生した熊本地震の状況に触れ、熊本の聴覚障害者の被災状況が心配で5月3日に被災状況の調査に入ったことを報告されました。理事長によれば「避難所で聴覚障害の方がおられませんかと尋ねると、誰もいないとされたのに実際には数人ずつ必ずおられた。補聴器の電池が切れた、避難所の放送が聞き取れないなどの困難を抱えておられたので、ホワイボードの配布や情報提供用の掲示板設置などをお願いしてきた」とのことでした。

その上で「災害が起きたときなどは、地域で支えあう体制が必要であり、本協会も今後、さらに地域に根差した組織を目指していきたい」と決意を述べられました。

 

私もご挨拶の際、先月から配布が始まった北九州市作成の「ヘルプカード」について「災害や日常でも困ったことがあったら周りの人に伝える道具として活用して下さい」とご紹介しました。各相談窓口や機関団体をとおして配布していただきたいと願っています。

 

今年の四月からは障害者差別解消法が施行されました。

「障害を理由とする差別の解消」という法の目的を達成するには、まだまだ問題点や解決すべき課題も多いところですが、何よりも同協会のような当事者組織の充実と取り組みの強化に期待したいと思っています。

同協会は昨年末、当事者による相談体制(ピアカウンセリング事業)を整備、聴覚に障害を抱える当事者にさらに信頼される組織となれるようにと、昨年、NPO法人としての仮認定も取得されました。

仮認定の取得を支援した井上伸一税理士は「仮認定は北九州でしっかりした組織であることにお墨付きが出されたということ。さらに頑張って認定NPO法人となってほしい」と激励されましたが、私も同協会の方々の熱心な取り組みに賛同し、微力ながら、さらに支援申し上げたいとの思いを強くしながら会場を後にしました。

ヘルプカード(2016年4月).jpg ヘルプカード(2016年4月)2.jpg

再犯を防ぐ法律の改正点を研修

保護司を対象とした福岡保護観察所と保護司会などによる地域別研修会と、小倉北保護区保護司会の平成28年度総会が開かれましたので参加しました。

研修会では、平成25年6月に刑法や薬物法等が改正され今年6月までに施行されることになっている「刑の一部の執行猶予制度」がテーマ。

これは近年、犯罪者の再犯防止が重要な課題となっていることから、刑の一部の執行を猶予できる制度を導入するものです。

 

犯罪に対する刑の執行については、これまで現行法では実刑とするか、刑全体を執行猶予とするかの選択しかありませんでした。また仮釈放という制度はあるものの、短期刑では適用がむつかしいこと、また実際の運用では仮釈放の期間が短く、社会で処遇して更生を図るのには十分な効果が得られないという課題があったため、実刑と執行猶予の中間的な制度を設け、社会内処遇の強化によって再犯防止と社会復帰の促進を図ろうと関係法律の改正が行われることとなったものです。

対象者は、前に禁固刑以上に処せられたことがないもの(初入者等)、薬物使用等の罪を犯した初入者などとなっています。また、すでに欧米等、多くの国で実施されている保護観察中の社会奉仕活動の義務付けが可能となる法改正も行われました。

ただ、実施にあたっては、これまでより処遇が困難な者に対してより長期の保護観察を実施することとなりうるため、保護司への依存が適当なのかなどの運用上の多くの課題があると思われます。ただでさえ不足している保護司の増員や、専門性の向上をはじめ今後の制度の充実が求められます。

 

小倉北保護区保護司会の総会では、前年度の事業報告・会計報告、新年度の事業計画・予算案を前回一位で議決したほか、中村潤一会長など新役員を選出しました。

活動自体が、秘匿を要するなどデリケートな性質のため、市民の皆様にその活動が十分に認知されることの少ない保護司の活動ですが、世界に類例のないボランティアによる更生保護活動であり、地域の力で犯罪を防止し、犯罪者の更生を進める意義ある活動だと思います。

皆様のご協力をお願いいたします。パンフレットは、保護司活動の内容を伝える法務省の回覧板です。ご参照ください。

法務省パンフ1.jpg 法務省パンフ(2016年4月)-2.jpg

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