「俳人杉田久女: 2011年10月」アーカイブ

櫓山荘子ども俳句大会表彰式

大正期の実業家・橋本豊次郎が小倉北区中井浜に建てた櫓山荘は、当時、多くの文化人が集うサロンともなりました。

豊次郎の妻・多佳子は、ここで杉田久女から俳句の手ほどきをうけ、久女と多佳子の二人は俳句の世界で大きな業績を残したことから、近代女性俳句の源流と評されることとなりました。

これらを記念して平成17年から始められた「櫓山荘子ども俳句大会」が今年も行われ、その表彰式が市立文学館でありました。

今年は、小学校21校、中学校19校、特別支援学校1校から、4,958名の児童生徒が応募してくれました。

表彰式には私も参加させていただきましたが、それぞれ子どもらしい良い作品が表彰されました。

 

大賞は光貞小学校6年生・前川優加さんの「秋の風 花の便りの宅急便」という作品でした。

表彰作品のうちで私が好きな句は、松ヶ江南小学校六年の北野凜太郎君の秀作「夏空にうかびあがりて大鳥居」。

夏休みに神社で空を見上げた風景でしょうか、青い空を背景に大鳥居が大きく見えたのでしょう。大変雄大で、良い句だと思いました。

写真は表彰風景(於 北九州市立文学館)です。 

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久女・多佳子の会総会ひらく

今日は、私も会員である「久女・多佳子の会」(柿本和夫会長)の総会が開かれ参加しました。いよいよ北九州市立文学館で始まる「杉田久女展」への協力や、久女忌など年間の活動計画などを決めました。また、(仮称)久女を語るホームページの作成も進めることとなりましたので、私もできる限りのご協力をしたいと考えています。ご協力いただける方は、ぜひお力添えをお願いいたします。

実は、総会に先立って、小倉北区にある小倉東篠崎教会で福島牧師先生から久女の足跡についてのお話しをうかがいました。

この教会はかつて小倉鍛治町にあった「鍛治町教会」で、洗礼を受けた久女さん(夫の宇内さんも)が通っていたのでした。新しい会堂を建設しようとしていた時期で、久女さんも婦人会員として建設資金をつくるためのバザーに出す「フランス刺繍」を夜中まで縫うなど一所懸命だったようです。

福島牧師によれば「教会100年史」を編纂中に、久女の娘さんである故・石昌子さんから電話があり「教会時代が、久女さんも自分も一番幸せな時だった」と懐かしそうにお話しになったそうです。教会は後に現在地に移転されて、会堂もなくなるのですが、経緯を綴った「100年史」には、会堂のステンドグラスは杉田宇内さんが作成されたものだったことなども記録されています。

また面白いのは、そのころ教会では幼児から高校生までを対象にした「第一回臨海夏期学校」を橋本家別荘・櫓山荘で開催していることです。これも久女さんなどが取り持って開催されたのではないでしょうか。

福島牧師先生には、突然おたずねしてさぞ驚かれたことだろうと思いますが、久女多佳子の会の皆さんに良い話題提供となりました。

同教会と久女の絆には文学館も興味を示しており、担当者さんが伺って改めてお話しをおききすることになるようです。福島先生どうぞよろしくお願いいたします。

 

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