「俳人杉田久女: 2011年11月」アーカイブ

「俳人杉田久女を知る」講座

北九州市立文学館で12月25日まで開催中の「俳人 杉田久女展」の関連講座「俳人 杉田久女を知る」も開講中です。

今回は、私も所属している久女多佳子の会・柿本和夫会長が講師でした。柿本会長は、元小倉北区長。まちづくりの視点から久女顕彰の意義について語られました。

柿本さんは「社会が高齢化し、旅行や観光も盛んになってきている。人々がある街を訪れてみようとするとき、形ばかり作られたものではなく本物を見てみたいと思うのではないか。観光とは本当の光を観ると書くではないか。久女はまさに本物の文化だ。久女顕彰は、人々を引きつけてやまない。」と述べられました。まさに正論だと思います。

 

私は、柿本会長がなぜ久女の顕彰活動を始めるようになったのか、この機会に是非知りたかったのですが、お話しによると「私が区長の時、活動を停止中の久女の会の中心メンバーであった小林安司先生がおいでになって、君何とか久女さんのことをやってくれないかと言われた」からなのだそうでした。

 

現在の小倉北区堺町公園内にある「花衣」の句碑は、その以前の久女の会のメンバーが中心になって建立されたものです。会では久女を紹介する「杉田久女文学案内」なども発行しておられました。(昭和60年発行の小冊子は、当時、私も入手して所有しています。)

しかし、その後、遺族との行き違いなどもあり、すでに活動がされなくなっていました。

小林先生は、小倉北区長の柿本さんを見込んで何とか久女顕彰活動をつないでほしいと願われたものと思います。

幸いにも久女顕彰活動は、柿本区長を中心に息を吹き返しました。

区は主催行事として平成11年3月20日に作家の田辺聖子さんをお招きしての久女を語る講演会を実施。当時、会費を500円取り事前にハガキで申し込みさせるなんて無茶なことで、人は集まらないのではという予想を見事にくつがえして、リーガロイヤルホテル小倉の会場は1500名の人々で満員となる大盛況でした。

以来、多くの久女ファンに支えられて今日までの活動が続けられてきました。ようやくにして、久女さんの故郷・小倉に市立文学館が誕生し、「久女展」が開催されるに到りました。

この到達点を、ぜひ市立文学館にお越しいただいてご覧下さいませ。

ただし、私たちは「まだまだこれからだ」と思っています。「久女さんは日本民族の宝」(田辺聖子さん)なのであり、いまだに、それにふさわしい待遇を受けているとは言えないと考えているからです。

写真は、講演する柿本会長。

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久女展がはじまりました。

いよいよ待望の久女展がはじまりました。今日は市立文学館では久女のお孫さんの石太郎さんなどの参加を得て開会式が行われました。

今回の展示では、ホトトギスの同人を削除され虚子から疎まれた久女が

その苦悩を綴った書簡など、新公開の資料など貴重な展示をはじめ、久女の才能や魅力を紹介する多数の資料が展示されています。

近代女性俳句の源流をなした杉田久女の業績について、ぜひとも多くの方にご覧いただきたい展覧会です。

ところで、私は北九州市(小倉)が杉田久女の故郷だと思っていますが、その故郷の文学館で、開館5年目の第10回目の特別展でしか「杉田久女展」が開かれなかったことに、強い不満を抱く一人でもあります。

何故なら「久女さんは日本民族の宝」(田辺聖子さん)なのですから。

どうしてこの街は、未だに久女さんをこんな扱いしかできないのでしょうか。

この特別展を拝見して、「これは特別展ですよね。でも僕たちは、これがなぜ常設展ではないのか。久女の故郷の常設展示は、このくらいの内容が望まれているのではないだろうかと感じるのです」などと、私はまたまた毒づいてしまいました。

関係者には誠に申し訳なかったのですが、つい悪態をついてしまいました。それほど、まだ私たちは悔しいのです。

開会式で、私も所属する「久女多佳子の会」の柿本会長は「久女の業績への評価は、ここ数年で大きく変化してきた」と挨拶され、近年の久女再評価への動きを歓迎しました。大歓迎ですが「ようやくここまで来た。でも、まだまだ、だ」と私は思うのです。

それはともかく、俳句をお好きな方もお好きではない方も、ぜひ一度、市立文学館の「杉田久女展」にお越し下さいませ!       

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杉田久女展がはじまりました!

「俳人 杉田久女」展が、市立文学館ではじまりました。

杉田久女は、小倉に住み大正から昭和初期にかけて活躍した女性俳人。活動期は決して長い期間ではありませんでしたが、才能を一挙に開花させ女性俳句の草分けとなりました。

本特別展では、花衣5号すべての展示の他、堪能だった絵画や書をはじめ、新公開資料など150点が展示されています。

久女の作品は色彩的で美しい句も多いのですが、この季節、私が一番好きな句は「秋きぬとサファイア色の小鰺買ふ」。

皆様ぜひ文学館へお越し下さい!

詳しくは ご案内チラシでご確認下さい。

久女展2.pdf 久女展1.pdf

    12月25日まで。一般400円です。

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